
「エステとの出会いで人生が変わりました」
――女性が美しく、健康に、そして自分らしくいられる「居場所」をつくる
株式会社 Couronne(クロヌ)代表取締役 永山沙織さん
――まず、エステのお仕事を始められたキッカケを教えてください。
私には3人の子どもがいて、双子の育児をしていた時期があるんです。
そのころ、訪問エステを受ける機会がありました。育児で忙しい毎日のなかで、自分自身のことはどうしても後回しになっていたんですが、エステを受けることで外見だけではなく、気持ちまで明るくなれたんです。
「エステって、人をこんなふうに変えることができるんだ」と感じたことが、この仕事を始める大きなキッカケになりました。
そこから働きながらスクールに通って、エステの技術や資格を取得しました。
――すぐに独立されたのですか。
いえ、まずは別の店舗でパートとして働き、エステティシャンとして5年ほど経験を積みました。
ただ、最初から「いつか自分のお店を持ちたい」ということは周囲にも話していましたね。
技術を学ぶことももちろん大切でしたが、振り返ると、その過程で良い人たちに出会えたことがすごく大きかったと思います。
そして2013年4月、初芝で自分のサロンを開業しました。

――開業するうえで、影響を受けた出会いはありましたか。
「エステティックグランプリ」の勉強会で、エステ業界のコンサルタントの方に出会ったことですね。
その方はエステだけではなく、飲食店も複数経営されている方でした。
そこで教えてもらったのが、「エステのノウハウや技術を持っているだけでは、商売はできない」ということでした。
当時の私には、技術を身につければお店をやっていける、という感覚がどこかにあったんだと思います。でも、お店を続けていくためには集客も必要ですし、数字を見ることも、人を育てることも必要です。
その話を聞いて、「これはちゃんと経営を勉強しないといけない」と思い、すぐに自分のお店のコンサルティングにも入っていただきました。
――現在のCouronneは、どのようなサロンですか。

エステの施術だけではなく、「美と健康」を幅広くサポートするサロンです。
私が大切にしているのは、女性が来やすいお店であること。そして、女性にとっての「居場所」になることです。
美容のためだけに来るのではなく、ここに来たら元気になれる、誰かと話せる、また頑張ろうと思える。そんな場所でありたいと思っています。
お客様は40代の女性が中心で、近隣の方も多いですね。
一度来てくださった方が、その後も長く通ってくださるケースが多く、リピーターのお客様が約8割を占めています。月に1回程度、定期的に通ってくださる方も多いです。
――長く通われるお客様が多いんですね。
そうですね。
エステは、一度施術を受ければ終わりというものではありません。
お肌や身体の状態について知ってもらったり、自分自身の身体と向き合ってもらったりしながら、継続していくことが大切だと思っています。
だから私たちも、ただメニューをご案内するのではなく、お客様自身に必要性を理解していただけるよう、日頃からきちんとお伝えすることを大切にしています。
お客様任せにしてしまうと、なかなか続きません。私たち自身が責任を持って伴走していくことも、エステティシャンの仕事だと思っています。
――Couronneの強みはどんなところにありますか。
やはりスタッフですね。
現在は3人体制で、今のメンバーになって3年くらいになります。
施術のクオリティはもちろんですが、スタッフ全員が「経営する側の目線」を持っていることは、うちの大きな強みだと思っています。
それぞれに得意なことも違います。SNSが得意なスタッフもいますし、一人ひとりの良さを活かしながらお店をつくっています。
私自身、「数字だけを追いかける」というよりも、みんなが仕事を楽しめて、自分が活かされていると感じられて、誰かの役に立っていると思えることを大事にしたいんです。
そのほうが結果的にお店にも良い空気が生まれますし、動きも速くなると思っています。
――「初芝でここまでできる」ということも意識されていますか。
ありますね。
エステというと、大阪市内まで行かないと受けられないような施術をイメージされる方もいらっしゃいます。
でも、わざわざ遠くまで行かなくても、初芝で質の高い施術を受けられる。そういうお店でありたいと思っています。
「初芝でエステといえばCouronne」と思っていただけるようなお店を目指しています。
――一方で、東京にも出店された経験があるそうですね。
はい。以前、東京の西新宿にも店舗を出しました。
娘のつながりがキッカケになったのですが、物件も自分で探して決めて出店しました。
事業としては売上3,000万円規模まで伸ばすことができ、初芝と合わせてスタッフ4人体制で運営していました。
ただ、大きな問題になったのが人材の確保でした。
東京で安定してお店を任せられる人を確保することが難しく、私自身が大阪と東京を何度も往復する生活になってしまったんです。

――最終的には撤退を決断されたのですね。
そうですね。
売上があるから続ける、というだけでは事業は成り立たないんだということを改めて感じました。
私自身がずっと大阪と東京を往復しなければ成り立たない状態では、長く続けるのは難しい。
広げることだけが正解ではないんですよね。
一度出店したものをやめるというのは簡単な決断ではありませんでしたが、初芝のお店やスタッフ、お客様のことを考えて撤退を決めました。
経営者として、とても大きな経験になったと思っています。
――現在、経営上の課題はどんなところにありますか。
やはり集客ですね。
これまではスタッフそれぞれの力も活かしながらやってきましたが、これからは私自身がもう一度前に出て、お店を牽引していく必要があると感じています。
エステティシャンとしてだけではなく、経営者としてどう発信していくのか。そこは今後、より力を入れていきたいですね。
――エステ以外にも、女性に向けた活動を広げられているそうですね。
はい。
施術だけではなく、エステティシャンを目指す方や、副業を考えている女性の支援、美と健康について学ぶスクールなどにも取り組んでいます。
アロマや施術技術はもちろんですが、実際に仕事としてやっていくためには「経営」も必要です。私自身が、技術だけでは商売は続かないということを教えてもらってきました。
それと最近は、地域の女性たちがもっと気軽に集まって、話をしたり、新しいつながりが生まれたりする場所をつくりたいと思って、バーの営業も始めました。エステとは少し違う形ですが、「女性が安心して集まれる居場所をつくりたい」という思いは同じなんです。
だから今度は、自分が経験してきたことを、これから何かを始めたい女性たちにも伝えていけたらと思っています。

――もともと経営への関心は強かったのでしょうか。
父が経営者だったので、その影響はあるのかもしれません。
自分ではそれほど意識していなかったんですが、振り返ると「自分でやってみたい」と思う気持ちは昔から強かったのかもしれませんね。
実際、独立すると決めてからも、何か面白そうなことがあれば比較的すぐに動くタイプだと思います(笑)。
――堺東民商に入会されたキッカケを教えてください。
開業するときの資金について、融資の相談をしたことがキッカケです。
お店を始めるとなると、技術だけではなく、資金や税金、経営など、分からないことがたくさん出てきます。
そういう部分を相談できる場所があることは、これから商売を始める人にとっても大切だと思います。
――民商に期待することはありますか。
時代はすごいスピードで変わっていますよね。
商売のやり方も、集客の方法も、働き方もどんどん変わっています。
だから民商にも、これまで大切にしてきたものは残しながら、時代に合わせてどんどんアップデートしていってほしいと思っています。
――最後に、これからのCouronneについて聞かせてください。

エステをする場所というだけではなく、女性が集まり、自分らしくいられる場所をつくっていきたいですね。
きれいになりたい人も、健康になりたい人も、仕事を始めたい人もいる。
そういう女性たちがCouronneに来ることで何か一歩を踏み出せたり、「ここに来て良かった」と思ってもらえたりする場所にしていきたいです。
私自身も、これからはもっと前に出ていこうと思っています。
自分がエステと出会ったことで外見だけではなく気持ちまで変わったように、今度は私たちが、誰かが変わるキッカケをつくれる存在になれたらうれしいですね。
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